Green Fortress

プログラマーのポエム隔離所

JAGMO 幻想郷の交響楽団に何回か通った体験からの東京オペラシティ座席考察

前書き

吹奏楽からすっかり足を洗い、生涯コンサートなんぞとは無縁と思っていたがJAGMOが主催する幻想郷の交響楽団だけは唯一の例外として習慣になりつつある。 2回すっ飛ばしたので5回中3回参戦(昼夜両方行ったのは今回が初めて)したことになるが、まず面食らったのは東京オペラシティのコンサートホールである。 縦長に四角いホールにステージの真上には三角の非常に高い天井、申し訳程度のバルコニーはあろうことかステージに対して直角を向いており、ちょっと悪さをすれば上からポロリと落下できそうなほど狭苦しい。

これまでの部活動経験ではシューボックス型のコンサートホールを使う経験がなかったのでどこに位置取ればどんな音が聞こえてくるのかの勝手がわからない。 そこで実際にグレードを変えた席を色々試すことでなんとなく特性が見えてきたので共有しようと思う。

SS席

自分が座ったのは2階中央後で、3階の床が天井に迫っている席。 一番曲がまとまって聞こえ、自己主張が強い音も遠いおかげで減衰して角が取れて聞える。 この席で聞く弦楽器のハーモニーはとても美しい。ピアノもよく聞こえる。

一方でステージから遠いためやや迫力不足なところがあり、刺激を求める人には向かない。演奏側の熱気とどうしても温度差が出るせいで、この席で知らない曲を聞くとクソ退屈なので多少手間でも予習したほうが楽しめる可能性が高い。

S席

座ったことがあるのは1階右側の中ほどか後方。 いかんせん記憶が曖昧だが昔の自分のツイートを見るにいまいち音響に満足しなかったらしい。 確かやたらパーカッションが目立って聞こえたのと、フルートやオーボエはかなり聞きづらかった記憶がある。

(2018/12/10)追記

夢幻音楽祭に当日S席で入ったところ、1階の左側2列目になった。 近いとそれだけ多くの情報量が得られて面白い。マイクはただ単に録音用なんじゃなくて普通にスピーカーから音出てるのがわかるし*1、たぶん目のいい人なら楽譜読める。ステージ入場直前でスタッフさんが「よろしくお願いしまーす」って指示するのも聞こえる。さんざん練習するアマと違ってプロだとぶっつけ度が高いからそれだけローコンテキストなんだろう。

誰もがご存知の通り最前列というのは音響的にハズレで、音がまとまって聞こえない。俺に向けて飛ばしてる音じゃないんだなって感じ。 ただ収穫もあり、まずホルンのサウンドがキレッキレで迫力があった*2。また、普段やかましいよと思うドラムとティンパニが抑えられ、フルートの音もよく聞こえる。鍵盤やコンガも目立っていた。しかし、トランペットの音がこっちに向けられていないというのはなんで東方聞いているのかわからなくなるので直前まで行くかどうか迷うようなやっつけモチベーションでなければもっと良い席狙うべきだなと思った。

(追記ここまで)

A席

座ったことがあるのは2階左側後方と3階左側中ほど。 ステージと身体が違う方を向いているというのは凄まじいフラストレーションで、下手をすると視界が床に遮られてステージが一部見えない。

反射板に近いというのが長所で、ここで聞く音は強烈な迫力があって病み付きになる。知らない曲でも勢いで押し切ってくれる。物理的に近い特性上、フルート、オーボエファゴット、チェロ、コントラバスあたりの音も追いかけやすい。

一方で、床に遮られている楽器の音はどうしても聞きづらく、左側であればバスドラムティンパニ、鍵盤、ピアノあたりのインパクトがかなり地味になる。コンマスが見えないのも結構ストレス要素。

後書き

今の所どの席も不満点はあるが、強いて言うならA席で上の方から聞くのが一番楽しめている。 しかし本質的には座席よりも演奏の感動や原曲との差異を早口で語れる相手に不足していることが一番の問題であり、ここを解消できればさらに楽しめるんだろうなというところがある。あと地霊殿で原作プレイ止めたのももったいなく感じてきたので少しづつやる。

*1:ピアノ、フルート、ファゴットなどが音量に下駄を履いている

*2:コンサートの最後で指揮者が各パートを立たせて拍手〜ってやるときに真っ先にホルンを示したのでもともと腕利きだった可能性もある