Green Fortress

プログラマーのポエム隔離所

DLsite作品レビュー 異世界転生ドスケベワールド!!

この記事について

この記事DLsiteどっとこむ Advent Calendar 2018 - Adventarの2日目の記事です。執筆者まだまだ募集中!埋めるのしんどいの。助けて

アダルト作品のレビューのためリンク先にR18ページを含みます。本記事に年齢を制限すべき要素はありません。

はじめに

どのみち複数記事書くことになりそうなのでまず最初は複数作買ったサークルで、ネタ要素もあるかわはぎ亭の異世界転生ドスケベワールド!!について取り上げます(※リンク先R18)。

本作はDLsiteの人気CG集にありがちなビッチ系世界観*1異世界転生するという体で話が始まり、ヒロイン3人に精液ボテ中出しを繰り返し孕ませていくという形で物語が進行していきます。

かわはぎ亭ワールドを理解する

エロゲーやエロ漫画の人間が通常とは異なる思考回路や人体構造をしていることにツッコむのは少々野暮な自覚はありますが、合う合わないスッパリ分かれる系統の作品なのでその特異性を俯瞰的に確認していこうと思います。

まず、エロ漫画にありがちな精液を受け止める子宮と妊娠していなくても噴き出す母乳はほんのジャブ。アクメに達すると披露するどぎついアヘ顔に加え、ガロン塚本級の射精を受け止めてなお膨張する腹部1か月程度で臨月に達する短い妊娠期間など、根本的にホモ・サピエンスと異なる特徴が作品をまたいで世界観の前提となっているのがサークルの特色なのでまぁそういうもんだと思っておいてください。

マンネリ脱却を目指せ

普段あまり猥談をしないので皆さんが知っているかどうかわかりませんが、ハードなエロというのは実は袋小路にはまりやすいという特徴を持っています。 そもそも本質的に、セックスという行為は「未体験の事項を初めて体験する戸惑いと羞恥」がメインディッシュとも言える極めて強い不可逆性を持っています*2。そのため、あらかたプレイをやりつくすと挿入する物体を大きくする、射精量を増やす、アクメを深くやかましくする、関係者を増やす、露出やスカトロ、寝取り寝取られで社会性を破壊する、孕ませるなどの方向性でインフレが進んでいきますが、これら全部を踏まえてみるとどうでしょう。ぶっとい性器突っ込んで滝のような精液で赤ずきんを丸呑みにした狼の如く腹を膨らませ顔芸レベルのアヘ顔を晒しながら公共セックスを繰り返し、最後はハーレムで経産婦プレイとなるわけですが、困ったことにかわはぎ亭にとっては通常技です

エロゲーでもエロ漫画の連載でもCG集でもなんでも変わりませんが、まず最初は破瓜だったり初めてのセックスだったりをしながら徐々にプレイをエスカレートさせるという進行が基本です。なぜならハードなプレイの後に普通のセックスやっても見ている側は刺激に慣れてしまって退屈に感じてしまうから、というのが私の理解です。*3しかしかわはぎ亭はインフレさせようにもさせる方向がないという構造的な欠陥を有しており、イッてアヘるまだアヘるさらにアヘると言わんばかりにワンパ上等でひたすら畳み掛けてくるのが魅力でもあり欠点でもあります。それは過去作にも現れており、1人のヒロインでやることやり尽くしたら次は別のヒロインを…というのを10人くらい同じことやってた作品もありました。

本作も基本的に前項で上げた傾向は変わらないのですが、人前でアヘるのが嫌で我慢してしまうヒロインをアヘらせてチン負けさせよう!というシチュエーションは本来通常技としてやっていることを敢えて取り上げて溜めを作ることでカタルシスを得ることができていたのでかなりよかったです。

評価

以上を踏まえた上で本作の評価です。性癖が絡むので客観性はないことを念頭に置いてください。

加点要素

  • ヒロイン3人に絞っているが、いい感じの低身長爆乳を揃えてきたので特に不満はない
    • ただしこれは諸刃の剣で、少人数ヒロインで好みを外してきたら買わなかったと思う
  • ワンパだなんだとネタにしているが、結局はエロい
    • 茶化してはいるが、アヘ顔とんほぉ系の嬌声をきちんとストレートに叩きつけてくるのは素晴らしい
    • サークルの傾向を見い出せるほどの作品数を買っていることで、なんだかんだ気に入っていることを理解してもらえれば

減点要素

  • 前項でも述べているが、アヘるときとアヘらない時のメリハリがないのでマンネリしやすい
    • 多分作ってる側の自覚もあると思うので、構成や設定から工夫してほしい
  • 絵が少し好みから外れた。このままいったらあと1、2年で購入圏から外れそうな気がする
    • 特に、乳首周りの書き込みや塗りがしょぼくなっている気がする
  • 多人数プレイがほぼなかった
  • 純愛セックスに尺割きまくるのは個人的には望まなかった

総評

本作はいつものかわはぎ亭が流行りの異世界転生に乗っかった作品です。世界観を生かしきれたかというと正直割と微妙だと思いますが、致命的な阻害もしておらず、美少女を精液ボテになるまでハメてアヘらせるといういつもの基本パターンは存分に発揮できています。

もともと「画力は高くないが性欲に全振りした作風がエロい」というタイプの絵でしたが、本作は前と絵柄や塗りが少し変わった結果、個人的には多少懸念を覚えています。この変化がよりエロくなるための過程であることを祈念します。

おわりに

私は基本的にプラットフォームのレビューは書きません。ほめる文章は私が書く必要もなく誰かが書いてますし、特にDLsiteは満足いかなかったときに「満足できなかった」という体験をいまいち共有できないので労力を投じたくはないなと思っています*4。 やっぱ中立的に思うままに評価するって気持ちいいですね。こういう機会があってもよい。

明日はまだ協力者がいます。エロゲーに関しては私では太刀打ちできないsystam0721が記事を書いてくれるそうですよ。

*1:性器を露出するのとひたすらセックスするのが当たり前になっている世界

*2:現代の時点では妊娠という行為にも強い不可逆性があります

*3:なお、散々ハードなセックスをしてから最後に恋愛感情を自覚してイチャラブをやるという進行パターンも存在しますが…こういうのってどのくらい需要あるんでしょう?

*4:ポイントがも゛っ゛た゛い゛な゛い゛

Civ6プレイメモ 宗教圧力について

Civ5は宗教がダメなゲームだった。 内政や外交のボーナス自体はいいものだが、極端なAI有利と勝利条件に繋がらないことが災いして労力が実を結ばないものになってしまっていた。 翻ってCiv6ではどうか。宗教キチAIが暴力的なまでにユニットを量産することまでは変わらないが、宗教戦争、社会制度、総督などを組み合わせることでプレイヤーが実力でひっくり返せる要素が増えたという点で個人的にはまあいいんじゃないかと思っている。

さて、Civ6では平和的に異教徒を抹殺する手段として宗教戦争が実装されており、これによりユニットの撃破が発生すると付近の都市に布教効果が発生する。 ちまちま布教するよりもよほど効率的なので宗教戦争を有利にする方法が評価され、宗教書や巡回説教師のような自然伝播を強化する手段は旧来の手法とみなされ評価されなくなった。

ただし、自然伝播が刺さるコンボが存在する。RaFの都市国家エルサレムは同盟ボーナスで「聖地を保有する都市が聖都と同様の宗教圧力を発生する」という効果をもたらす。これで、聖地保有都市の宗教圧力は4倍になる。これに、モクシャ駐留ボーナスの宗教圧力強化を合わせるとさらに強化される。もし、これに巡回説教師まで合わさればどうなるか、想像が尽きない。

ただし、あくまで創始文明は布教や審問で宗教をケアしてくるので、そっちは宗教戦争でちゃんと潰すべきだ。ただ、創始していない他文明にはどうしてもAIの布教が先行しやすいのでそれに対抗する手段としては必要な宗教力を減らすお手頃なアプローチとなるのではないかと考えているので今度試してみる。

Civ6プレイメモ ズールー編

Wikiでプレイレポ書くと手間がかかりすぎてエタることがわかったのでさっとメモ書きにする。

ズールーは全ての要素が戦争に向いた戦争特化文明だが、使っていて思ったのは最小の手間で軍拡できるという点である意味内政文明なのではないかというところだ。

中世で軍団が解禁されるというのは下手なそこらへんのUUより強力で、金がいらないだけでなく兵種の組み合わせも自由で、太古に安く作った戦士や弓兵があっという間に化物に成り果てる。

しかも半額兵舎のイカンダがあるおかげで古典大将軍が無理なく出せる。中世でも大将軍剣士軍団で余裕で渡り合えるし、カタパルト軍団を合わせれば都市の防壁など紙くずのように吹き飛ぶ。

剣士軍団を前に出しにくくなってきたら初期ラッシュの防衛で使った弓兵を弩兵軍団にしてやれば瞬く間に敵が消える。 敵が溶けるのが早いから必要な兵力が少なく、結果として少ない手間でガンガンAIを飲み込むことができる。その間暇な都市はじっくり内政で遊ぶことができる。

ただしさすがに太古はつらく、AIの初期ラッシュに対してはいつもどおり気合で持ちこたえる必要がある。このメモのもとになったプレイでもいきなりモンゴルに戦士ラッシュを喰らい、弓兵でカウンターかけて2都市奪ったところで騎乗兵を出されて講和して軍団待ちというパターンだった。

ちなみにこのプレイでは2文明飲み込んだところで飲み込んだポーランドカトリックが自分以外の国を席巻していたので自分の宗教で塗り替えて宗教勝利した。

JAGMO 幻想郷の交響楽団に何回か通った体験からの東京オペラシティ座席考察

前書き

吹奏楽からすっかり足を洗い、生涯コンサートなんぞとは無縁と思っていたがJAGMOが主催する幻想郷の交響楽団だけは唯一の例外として習慣になりつつある。 2回すっ飛ばしたので5回中3回参戦(昼夜両方行ったのは今回が初めて)したことになるが、まず面食らったのは東京オペラシティのコンサートホールである。 縦長に四角いホールにステージの真上には三角の非常に高い天井、申し訳程度のバルコニーはあろうことかステージに対して直角を向いており、ちょっと悪さをすれば上からポロリと落下できそうなほど狭苦しい。

これまでの部活動経験ではシューボックス型のコンサートホールを使う経験がなかったのでどこに位置取ればどんな音が聞こえてくるのかの勝手がわからない。 そこで実際にグレードを変えた席を色々試すことでなんとなく特性が見えてきたので共有しようと思う。

SS席

自分が座ったのは2階中央後で、3階の床が天井に迫っている席。 一番曲がまとまって聞こえ、自己主張が強い音も遠いおかげで減衰して角が取れて聞える。 この席で聞く弦楽器のハーモニーはとても美しい。ピアノもよく聞こえる。

一方でステージから遠いためやや迫力不足なところがあり、刺激を求める人には向かない。演奏側の熱気とどうしても温度差が出るせいで、この席で知らない曲を聞くとクソ退屈なので多少手間でも予習したほうが楽しめる可能性が高い。

S席

座ったことがあるのは1階右側の中ほどか後方。 いかんせん記憶が曖昧だが昔の自分のツイートを見るにいまいち音響に満足しなかったらしい。 確かやたらパーカッションが目立って聞こえたのと、フルートやオーボエはかなり聞きづらかった記憶がある。

(2018/12/10)追記

夢幻音楽祭に当日S席で入ったところ、1階の左側2列目になった。 近いとそれだけ多くの情報量が得られて面白い。マイクはただ単に録音用なんじゃなくて普通にスピーカーから音出てるのがわかるし*1、たぶん目のいい人なら楽譜読める。ステージ入場直前でスタッフさんが「よろしくお願いしまーす」って指示するのも聞こえる。さんざん練習するアマと違ってプロだとぶっつけ度が高いからそれだけローコンテキストなんだろう。

誰もがご存知の通り最前列というのは音響的にハズレで、音がまとまって聞こえない。俺に向けて飛ばしてる音じゃないんだなって感じ。 ただ収穫もあり、まずホルンのサウンドがキレッキレで迫力があった*2。また、普段やかましいよと思うドラムとティンパニが抑えられ、フルートの音もよく聞こえる。鍵盤やコンガも目立っていた。しかし、トランペットの音がこっちに向けられていないというのはなんで東方聞いているのかわからなくなるので直前まで行くかどうか迷うようなやっつけモチベーションでなければもっと良い席狙うべきだなと思った。

(追記ここまで)

A席

座ったことがあるのは2階左側後方と3階左側中ほど。 ステージと身体が違う方を向いているというのは凄まじいフラストレーションで、下手をすると視界が床に遮られてステージが一部見えない。

反射板に近いというのが長所で、ここで聞く音は強烈な迫力があって病み付きになる。知らない曲でも勢いで押し切ってくれる。物理的に近い特性上、フルート、オーボエファゴット、チェロ、コントラバスあたりの音も追いかけやすい。

一方で、床に遮られている楽器の音はどうしても聞きづらく、左側であればバスドラムティンパニ、鍵盤、ピアノあたりのインパクトがかなり地味になる。コンマスが見えないのも結構ストレス要素。

後書き

今の所どの席も不満点はあるが、強いて言うならA席で上の方から聞くのが一番楽しめている。 しかし本質的には座席よりも演奏の感動や原曲との差異を早口で語れる相手に不足していることが一番の問題であり、ここを解消できればさらに楽しめるんだろうなというところがある。あと地霊殿で原作プレイ止めたのももったいなく感じてきたので少しづつやる。

*1:ピアノ、フルート、ファゴットなどが音量に下駄を履いている

*2:コンサートの最後で指揮者が各パートを立たせて拍手〜ってやるときに真っ先にホルンを示したのでもともと腕利きだった可能性もある

【ドミニオン】サウナと銀が2週目に揃う確率を計算した

二人戦でサウナアヴァントが止められなくてボロ負けして以来気になってしょうがなかったので初手サウナ-銀とした場合に圧縮ができるかどうかを雑にRubyで計算した。

"3ターン目の手札にサウナ銀が揃う確率"
0.152
"3ターン目のサウナで銀が引ける確率"
0.038
"3ターン目にサウナ銀ができる確率"
0.19
"3ターン目にサウナ銀が来なかった時に4ターン目の手札にサウナ銀が揃う確率"
0.476
"3ターン目にサウナ銀が来なかった時に4ターン目のサウナで銀が引ける確率"
0.119
"3ターン目にサウナ銀が来なかった時に4ターン目にサウナ銀ができる確率"
0.595
"デッキの2周目にサウナ銀ができる確率"
0.672
"デッキの2周目にサウナ銀が出た上で屋敷を圧縮できる確率"
0.475

ざっくり6割強。いけるようないけないような微妙な感じ。

ソースはこちら。走り書きなので汚い。

https://gist.github.com/Hiromi-Kai/5170ac856213b0b2e1bc5fdc5e3edaf7

(11/11修正)計算間違っていたので全体的に修正。

Twitterは「No Hate」よりも先にやるべきことがある

昨今、Twitterでアカウントの凍結が増えており、活動家からエロ絵師にITエンジニア、そこらへんのツイッターオタクに至るまでが凍結されるたびにTLがにわかに騒然としている。

例えば自称リベラルな連中は差別主義者*1の撲滅に忙しいようでTwitterにぎゃーぎゃー申し入れをしており、Twitterの代表もこれに応えたのか「No Hate」を打ち出して方針を明確にした。

もっとも、その凍結対象には自称リベラルな手合いも一部紛れ込んでいたので自分で自分の首を絞めるコントも一部では繰り広げられたらしい。これらはエロ絵師や相互フォローの知人の心配をしている自分にとっては対岸の火事にすぎない*2のでTwitterの代表はずれているなと思っており*3、そのことをDisったツイートがほんのり伸びた。

江川紹子氏などは言論プラットフォームとしてのTwitterの対応を批判しており、それに対し、それなりのユーザーが一企業のTwitterにそんな義務はないと批判を返している。

自分が論じたいのは言論プラットフォームがどうたらということではない。 ただ単にこれだけ節操なくアカウントが凍結されるとSNSとして根本的に信用ができず、言論以前のもっとカジュアルな事項でつぶやきたいことをつぶやけなくなることやそこで得た情報をいきなり失うことのリスクを強く危惧しているし、少なくないユーザーが同様の危惧を抱いているのではないかと考えている。

ここ数日の凍結では凍結に該当するツイートの抽出なども行うようになったとはいえ、未だ機械的に事前の警告もなくアカウントを凍結している事例も発生しており、そのたびに一般ユーザーからの信用を失っていると捉えるべきだ。

今の凍結の仕組みがどうなっているのかは知らないが、大量のデータを捌いているので誤検出の割合がわずかであってもユーザーの目線からはたくさんのユーザーが凍結されてしまうように見えるし、次は自分なのではないかという疑念を禁じ得ない*4。プログラムにせよ人の手にせよこれだけ誤検出するんだったらまずは警告を送ったり脅迫していないことを誓約させるような漸進的な対応をするべきであり、いきなり永久凍結するような雑な振る舞いをするべきではない。

また、Twitter自体苦境に喘いでいるとはいえ、ユーザーが集まり多くの投稿をするからこそ広告収益が得られ、データを活用した関連ビジネスに活かすことができる。

ユーザーが離れて過疎ったり、あるいは自分の言いたいことを言えなくて虚飾と欺瞞にまみれたりするようなSNSから一体何が得られるというのか。 トランプの当選も、Brexitも声の大きい人が作ってきたなんとなくの世論と実際の投票行動は一致しなかった。 「ツイートを分析してもユーザーの建前と本音が異なるので役に立ちませんでした」では話にならない。Twitterからユーザーの本音が得られないことで損するのは彼ら自身である。

Twitterが第一にやるべきことは「ユーザーの不安の払拭と信用の回復」であり、ヘイトがどうたらなどということを心配している場合ではない。

しかしだ、ここまで書いておきながら日本法人には凍結のオペレーションに関与できないのではないかという説が聞こえており、このチラ裏意味ないじゃんという感じである。英訳するか?

*1:そりゃいることはいるがあんな誤差みたいな存在の対処のためにこちらに迷惑が及ぶのは御免被る

*2:とはいえ事の発端は彼らなんじゃないかと考えると余計な事しやがってという思いは強い

*3:それに加えて肩書が一切書いてないことや認証マークがないことなどが「この人は代表を名乗っているだけの一般人なのではないか」との疑念を最初に抱いた

*4:例え暴言とは無縁な人間でも童貞を殺す服だのそげぶだのピリヨだけを殺す機械だの「殺す」を含むスラングと一切関りがないと断言できるユーザーはそうはいまい

K課程のラボ生活について

この記事はUEC Advent Calendar 2016 - Adventarの8日目の記事です。 昨日のid:kamuridoさんは面識こそありませんが歳の近いご同業みたいなのでお互いがんばりたいですね。 夜間大学関連でニッチな検索需要を満たす本ブログ、今回のお題は私がちょうどB4ということで、研究室の生活についてレポートします。

配属について

K課(先端工学基礎課程)の卒業研究は選択科目で、受けなくても卒業できます。 K課そのものは研究室を持たないので、他の学科の受け入れてくれる研究室に転がり込む形になります。 もうそろそろ新カリキュラム準拠なのでどこまで今のやり方なのかはよくわかりませんが、旧I科(情報工学科)は配属システムで希望する研究室のK課・留年枠に収まるように志望する必要があります。 私の場合は競合しなかったのですんなり決まりました。

一週間の過ごし方

4年になってから週に2回輪講(ゼミ)があり、それを除いた昼間に仕事をやって、残った講義を潰して、その残り時間で研究をしています。 前期は若干気合入れて仕事上がりにも顔を出すようにしていたのですが、そのうち夜は自宅でくたばるようにして土日に研究室に篭もることが多いです。また今年も紅葉見に行ってないな…

輪講について

前期は型システム入門の原著であるTypes and Programming Languagesを担当ごとにやってました。 関数型プログラミング言語はメインでは書けませんが基礎くらいは勉強していたのと、英語もほんのり覚えがあったのでまぁうまいことやれるだろうと高をくくってたわけですが、 まぁ炎上しましたね。誤訳に事実誤認に記載漏れ*1と総ツッコミでした。

TAPLの英語については私の感触では相当つらいと思いました。これでもTOEIC705点あって普段Githubとかでライブラリのマニュアルとかの英語は結構スイスイ読めると思っていますが、TAPLは辞書とにらめっこしてもなお何が書いてあるかわからない記述に頻繁に遭遇しました。

訳書を書かれた方でさえこのように述べています。 TAPL の訳本「型システム入門 -プログラミング言語と型の理論-」が発売されます - まめめも

すでに TAPL をご存知の人にぼくが語ることは正直あまりないのですが、一言だけ。「TAPL の英語は簡単」は大嘘だと思います。 かなり慎重に選ばれた繊細な英語表現だらけで、よほど英語できる&知識のある人でない限り、誤読してるところがあるはず。

知らない概念を知らない言い回しで学ぶのはちょっと難しすぎました。2回目は時間がなかったので訳書をカンニングしながらなんとか凌ぐ羽目に…*2*3

内容の理解としては途中で完全に振り落とされた感じがするので日本語版買っておさらいしたいですね。

研究内容

うちのボスが提唱した理論のScala実装の拡張と有用性の検証をしています。K課のカリキュラムと野生のプログラミング経験程度で理論と正面から殴り合うのは知能が足りないと思ったので、ひたすら手を動かすという意味でおあつらえ向きかなと思っています。ちょっと年末缶詰めしないと危なそうですが…

進路について

配属当初は院進を検討に入れつつどちらでも取れるようにして様子を見てきましたが、夏頃に院進を正式に断念しました。 理由はだいたい以下のとおりです。

  • これまでの修士の研究テーマを見る限り、知能が足りない
  • 昼の科目数がそれなり以上にあって仕事と両立が危うい
  • 既に相当ギリギリのバランスで成り立たせているのにこれ以上内容が難しくなって拘束時間が増えたら確実に破綻する
  • 学費が倍になって働ける時間が減るのでキャッシュフローを維持できるかが不安
  • 修士をストレートで卒業した時に31歳でフルタイムに戻れるかが怖い

学歴を次のステップに進めるのは2年仕事しなくててもいいくらい超稼げるようになったらまた考えてみます。

息抜き

らぼめんにボドゲ勢がいっぱいいるのでドミニオンで殴り合ったりカルカソンヌで殴り合ったりドミニオンで殴り合ったりします。たのしい。 たまに訓練されたOBもやってくるので「ドミニオンの定石が見たいので本気でやって下さい」つってボコられます。たのしい。

終わりに

K課程と卒研両立させるのはうちの研究室に限らず、どう考えても大変ですが、研究然りらぼめんとの繋がり然り実りあるものだと思うので時間の許す方は頑張ってみてほしいなと思います。

次回は研究室OBにして私の研究の前任者、なのにそれを知る前にTwitterで相互になってしまった数奇なお付き合いのalstamberくんが担当です。

*1:めんどいし書かなくていいっしょと思って省いた内容が省略したら成立しない内容だった

*2:内容の都合でお蔵入りになりましたが…

*3:ついでに日本語版のみにある誤植を見つけて著者に報告したりもしました