Green Fortress

プログラマーのポエム隔離所

深淵の探索者~さらなる深みへ~を遊び直した

かねてよりFGO/アークナイツ/ウマ娘の同時並行でソシャゲ疲れを起こしていた自分はしばらくソシャゲには本気を出さないことを決め、4連休をスプラトゥーンだの桃鉄だのとコンシューマゲーを楽しんでいたところにふと、本作のアプデ後を遊んでいないことに気づいた。

そして、4連休のうち3日を本作で飛ばした。

挙げ句、ついさっき裏ボスを周回する余力まで出てきて概ね遊び尽くしたと判断した。難易度は一番高い探索者の墓場。 アイテム図鑑は埋まりっこないのでそこまではやらない。 プレイし直して考え方が変わったところや追加要素について感想と考察を書いておく。

クリア前

どんなゲームなのか知っている以上戦闘はさすがに以前よりも慣れて動けたが、やっぱり最初に訪れる3階下層は鬼門。 炎と氷が通らず、デバフ拘束カウンター高耐久と面倒な敵が溢れていて最初はどうしてもつまづく。 そして3階をハラハラしながら動くせいで道を忘れたり行き逃しがあったりというトラブルが起きて、エレベーターとレーシェの忍者クエスト+地下1階入口横の階段の解禁がかなり遅れた。 地下3階のショートカット化の確率が攻略の効率に大きく影響するのだが、2回プレイして2回とも見逃すあたりなんか持っていない。

地下4階も道を忘れて徹夜の頭で迷いに迷いまくり、マディソン邸のIDが地下2階にあることもすっかり忘れて*1さらに彷徨い、地上との往来が面倒になって強化マディソンを強引に倒して先に進む始末。

地下5階も5階で道の構造はだいたい覚えていたのにエナジーセルを拾い忘れて*23周くらい余計に彷徨った。 迷うこともRPGでは楽しさの1つであるが、連休ふっ飛ばした後に思い返すともう少し効率よく行きたかったという気持ちがないではない。

ガルガンチュアあたりは相当手こずったが、最深部付近のボスは概ね対策覚えていたのでサクッと倒してクリア。ここまででレベル25くらいだった。

うどんDLC

急に空気が和というか、香川になる。 最初にピュウドーンと戦ったときは全体攻撃を凌げず断念し、地下5階挑戦頃に解禁した。 クリアすると鬼姫が仲間になるが、このゲームの過労死枠であるファウと入れ替えるのが運用しづらかったのでもっぱら起点を作ってからVP回復要員として使用した。 また、賽銭による神社のパワーアップは妖怪あと1万円足りないをやらかしてレーシェの忍術追加がだいぶ遅れたことが少し残念だった。 ここで買える文殊のお守りは化け物魔法使いを生み出す上で役に立つ。

ピクセル掘り

クリア前の装備作りと言えばこことモンスター素材の合成屋だろう。カジノは装備が微妙なことを知っているのでスルー。 正直めぼしい武器は2つ~3つくらいなのだが、金策も兼ねて神社で買える各属性のお守りをこっちで作るようにしたら捗った。 以前このダンジョンはボコボコにされたトラウマがあったのだが、にっくきラマシュトゥを筆頭にモンスター対策を行ってなんとかB層も安定するようになった。設定ミスのせいか火属性なのに火傷が通るあかミミックは何度見てもじわじわくる。 あと発売当初にやった頃は設定ミスで素材に使わないピクセルがあったが修正されてるっぽい。

エクストラダンジョン~イセリアライト掘り~

豪快にインフレをキメてクリア前の装備を瞬く間に陳腐化させてこちらに強化の渇望を沸き起こさせてくれる。 攻撃力以外に依存する武器が出始め、ステータス異常は当たり前のように複数付与できるなどヤバい武器がどんどん掘れるようになるが、特にやばかったのがVP自動回復するモーンブレード系統だろう。 アルシェルとハーレムの仲間たちは使用する属性がわかりやすい反面極めて苛烈な攻撃を行ってくるので対策のしがいがあった。 特にアルシェルはHPが減ってくると強攻撃が闇属性になるのだが、何気にティブリスやアイスクリームでは聖闇に耐性が持てないと慌てたものだった。 もっとも氷弱点なので共産ウサギがぶっ刺さったのは接待だろう。 クリア時点でレベル40超くらいであっただろうか。

B6F~クトゥルフの軍勢~

アルシェルをしばき倒してダンジョンにさらに潜っていくと、ここまでのインフレすら児戯とばかりに触手の化け物共が襲いかかってくる。 そして宝箱もさらにインフレし、イセリアライトガチャで大当たりレベルのアイテムがボロボロドロップし、しまいにはクトゥルフモチーフの装備がオヴェリア達の性能を異次元へと追いやっていく。 それでも隠しボスのクティーラにはボコボコにされ、戦闘不能を出しながらなんとか勝てるレベルには到達した。 これで今レベルは60強。

キャラクターおよび戦闘考察

オヴェリア

クリア前は物理アタッカーもしくは正義の盾を使用するタンクだが、クリア後にシナリオを反映して魔力が大幅に上がり、全ての魔術師魔法を覚える凶悪なキャラへと変貌する。

もうやりたい放題で、バフもできるし技能のチャージ中は魔法でも殴れて隙がない。さらに、よほどレベリングしていない限り雛菊はレベルアップの魔法習得が本編に追いつかないので、ミザリームやアトラヴァーをどんどん使っていけるのはエクストラダンジョンの立ち上げに嬉しい。

一方で伸び悩むのが回復方面で、クリア後も僧侶魔法は追加されないので中途半端な魔法しか習得できない。 物理攻撃の回数が増えるテジオンと、確定沈黙相手にレプタイセンスを使うくらいだろう。

モーンブレードによる不死身のタンク要員を経て、最終的には冒涜的なチェーンソー+2で片っ端から敵を刻みに行くか、冒涜的な消化斧+2で神速の属性耐性ダウンを決めに行く役割になるのではないか。

どうでもいいが、渾身のお歌の喘いでいるようにも聞こえる絶望的な音程が好き。

雛菊

以前プレイした時は魔法特化させてグリモアも持たせていたため過労死していたが、今回は役割を整理してバリア要員兼バフ要員兼時々殴る担当に落ち着いた。

3つしかない刀の特技がどれも非常に強く、物理カウンター、貫通即死、5連撃いずれも使いでがある。

攻撃魔法の倍率がどれも若干弱いが、アトラヴァーぶっ放しておけば最低限の仕事はする。

ファウ

不変の魔法特化過労死要員。

このゲームは最強状態を除いてファウを殴りビルドにするだけで縛りプレイが成立すると言ってもいい屋台骨である。

全体回復をさせるにはファウかグリモア要員しかなく、終盤の回復値にまともに追いつかせるにはかなり魔力が必要になるからである。

また、ファウは習得する攻撃魔法で強力なのがレイニグランデ(炎)とテオーア(無)であり、光と闇は習得しているものの倍率や範囲に穴がある。

そのため、グリモア魔法でインライツとオプストナを習得させるのは役割上必須と言ってもいい。隠しダンジョンでラサントでは火力が足りない。

最終的には六六六式軽機関銃や名状しがたきSMGを使って敵を狩っていくこともできるようになるが、隠しボス相手に遊ぶ暇を作るのは大変なのでやはり本命は全体回復。

レーシェ

以前はこのキャラがやることないのを嘆いていたため、今回はグリモア要員の主力とした上でジアメント撒きつつ異常も撒く要員とした。

うどんの神社を強化して以降は忍魔術で各属性を習得できるようになるので攻撃目的ではあまり使わないようになるのだが、なにぶん自分のプレイでは解禁が遅れたのでシュラフトで敵を一時的に食い止めたり、ヴラシックで敵に通りがいい風邪を与えるのがとても重要な役割だったのである。

アプデ前の攻撃手段で誰に対しても有用なのは素早さを下げる忍魔術 絡め取りだが、性能に対してリチャージが遅すぎるという欠点がある。 アナスタシアが機関銃を乱射する頃には追加された忍術が主な役割になるだろう。

特に、外れない全体地属性が使える唯一のキャラであるというのはポイントが高い*3

火力が中途半端で異常が通らない相手に弱いが、麻痺が通らない相手にやることがないというイメージはかなり払拭されてきた。

また、忍魔術やアロージャベリンのおかげで格下狩り能力は最強クラスで、上から無消費の攻撃で敵を一方的に消してくれる。

女木鬼姫

前述したが基本的にVP回復要員。

VPを10くらいまで上げて熊殺ししてみたがまあまあくらいの火力でさほど印象に残らなかった。

オヴェリアに続く重装備キャラであり、重火器も持てるのでもしかしたらなにか面白い運用があるかもしれない。

特に悪さができるのが戦闘後にVP全快と自力のVP回復を活かした刺突爆雷によるカチコミであるが、最終盤は他の味方も同等以上の攻撃で簡単に火力を出してくるので、やるならクリア前がいいだろう。 しかしなんかこう、運用に哀愁が漂ってくる…。

アナスタシア

俺はなぜこのゲームで共産主義者を使っているのだろうと我に返るキャラその1。壊れ。

ツクールの強行動である反撃率が常時90%というだけでもうお腹いっぱいだが、物理耐性ダウン、多段ヒット敏捷ダウン、耐性ダウン、貫通攻撃とやってることが強いことしかなく、弱点が魔法以外にない。

最初のT-34戦車から100万金貨を貯めてT-72になると苦労の甲斐あって全能力がバカバカしいほど上昇する。 初期状態では酔っ払ってスロースターターであるが、クリア後にスキルを買うと無効化できるので嬉しい。

コモラーデ

俺はなぜこのゲームで共産主義者を使っているのだろうと我に返るキャラその2。壊れ。

突き抜けた魔法特化キャラであり、本作の最終盤で威力が不足しがちな炎と氷属性に壊滅的な破壊力を引っさげてくる。

こいつに限らず、追加キャラはシナリオなどでの絡みが非常に薄いのだが、1から10まで共産主義全快の世界観をガン無視した戦闘ボイスが猛烈なインパクトを残す。浮いているだけとも言う。

シンプルに潜伏して冬将軍か革命の炎をぶっ放しているだけで炎と氷弱点は死ぬ。最後の方は耐性ダウンで弱点を捏造できるので弱点でなくとも死ぬ。 防具が装備できない代わりにアクセサリーが6つも装備できるのがまたヤバく、文殊のお守りを複数装備するとそれだけで無法な魔力に達する。 物理には非常に脆い面が躊躇させられるが、リフレクターを付けて回避率を上乗せさせたり、オヴェリアの守護の盾でヘイトをなすりつけたりでアナスタシアよりも対処しやすい。

エロについて

本作はエロ方面でどこに感情移入させたいのか散らかっていることを以前にも指摘したが、エクストラダンジョンでその傾向はさらに加速した。 過去作を知らないと、「なんか男がハーレムを築いているらしい」という情報を元に他人の淫夢*4を見せられるのだが、蚊帳の外感が非常に強い。

テキストがちゃんとしていて絵もうまく、ボイスも最低限シーンを成立させる程度の演技をしているのに没入感がなく、まるで上等なそうめんを冬に出されたような気分にさせられる。

アナスタシアとコモラーデは単なる悪ノリなのだが、本作のエロではシナリオとキャラがちゃんとしているから陵辱されると後味が悪くなるのだ。 現にこのエロの最中でもオヴェリア達は「こんなひどいことをさせてはいけない」と嘆いており、感情移入の主体と方向がとっ散らかっている。 メインキャラ4人にしても、フラグがありそうなノマカプがありつつもレーシェがバイでファウが無節操なので百合プレイや3Pもあり、容赦なくゲス男にセクハラされてはモンスターに陵辱され、かといって完落ちはしないというすごいもやもやするバランス感覚の上に本作は成り立っている。

捉え方としてはヒロピンが近いのかもしれないが…。個人的に満足行かなかったことを述べるのはここまでにしておこう。

*1:オンラインのヒントには書いてあるんだが読んでなかった

*2:他の調べるオブジェクト同様に光ってて欲しい

*3:プラドーヴィは基礎命中率が低く、雛菊だとクリア後になるくらい習得が遅い

*4:2021年にもなって旬の過ぎたミームを連想するのはやめよう