K課程のラボ生活について
この記事はUEC Advent Calendar 2016 - Adventarの8日目の記事です。 昨日のid:kamuridoさんは面識こそありませんが歳の近いご同業みたいなのでお互いがんばりたいですね。 夜間大学関連でニッチな検索需要を満たす本ブログ、今回のお題は私がちょうどB4ということで、研究室の生活についてレポートします。
配属について
K課(先端工学基礎課程)の卒業研究は選択科目で、受けなくても卒業できます。 K課そのものは研究室を持たないので、他の学科の受け入れてくれる研究室に転がり込む形になります。 もうそろそろ新カリキュラム準拠なのでどこまで今のやり方なのかはよくわかりませんが、旧I科(情報工学科)は配属システムで希望する研究室のK課・留年枠に収まるように志望する必要があります。 私の場合は競合しなかったのですんなり決まりました。
一週間の過ごし方
4年になってから週に2回輪講(ゼミ)があり、それを除いた昼間に仕事をやって、残った講義を潰して、その残り時間で研究をしています。 前期は若干気合入れて仕事上がりにも顔を出すようにしていたのですが、そのうち夜は自宅でくたばるようにして土日に研究室に篭もることが多いです。また今年も紅葉見に行ってないな…
輪講について
前期は型システム入門の原著であるTypes and Programming Languagesを担当ごとにやってました。 関数型プログラミング言語はメインでは書けませんが基礎くらいは勉強していたのと、英語もほんのり覚えがあったのでまぁうまいことやれるだろうと高をくくってたわけですが、 まぁ炎上しましたね。誤訳に事実誤認に記載漏れ*1と総ツッコミでした。
TAPLの英語については私の感触では相当つらいと思いました。これでもTOEIC705点あって普段Githubとかでライブラリのマニュアルとかの英語は結構スイスイ読めると思っていますが、TAPLは辞書とにらめっこしてもなお何が書いてあるかわからない記述に頻繁に遭遇しました。
訳書を書かれた方でさえこのように述べています。 TAPL の訳本「型システム入門 -プログラミング言語と型の理論-」が発売されます - まめめも
すでに TAPL をご存知の人にぼくが語ることは正直あまりないのですが、一言だけ。「TAPL の英語は簡単」は大嘘だと思います。 かなり慎重に選ばれた繊細な英語表現だらけで、よほど英語できる&知識のある人でない限り、誤読してるところがあるはず。
知らない概念を知らない言い回しで学ぶのはちょっと難しすぎました。2回目は時間がなかったので訳書をカンニングしながらなんとか凌ぐ羽目に…*2*3。
内容の理解としては途中で完全に振り落とされた感じがするので日本語版買っておさらいしたいですね。
研究内容
うちのボスが提唱した理論のScala実装の拡張と有用性の検証をしています。K課のカリキュラムと野生のプログラミング経験程度で理論と正面から殴り合うのは知能が足りないと思ったので、ひたすら手を動かすという意味でおあつらえ向きかなと思っています。ちょっと年末缶詰めしないと危なそうですが…
進路について
配属当初は院進を検討に入れつつどちらでも取れるようにして様子を見てきましたが、夏頃に院進を正式に断念しました。 理由はだいたい以下のとおりです。
- これまでの修士の研究テーマを見る限り、知能が足りない
- 昼の科目数がそれなり以上にあって仕事と両立が危うい
- 既に相当ギリギリのバランスで成り立たせているのにこれ以上内容が難しくなって拘束時間が増えたら確実に破綻する
- 学費が倍になって働ける時間が減るのでキャッシュフローを維持できるかが不安
- 修士をストレートで卒業した時に31歳でフルタイムに戻れるかが怖い
学歴を次のステップに進めるのは2年仕事しなくててもいいくらい超稼げるようになったらまた考えてみます。
息抜き
らぼめんにボドゲ勢がいっぱいいるのでドミニオンで殴り合ったりカルカソンヌで殴り合ったりドミニオンで殴り合ったりします。たのしい。 たまに訓練されたOBもやってくるので「ドミニオンの定石が見たいので本気でやって下さい」つってボコられます。たのしい。
終わりに
K課程と卒研両立させるのはうちの研究室に限らず、どう考えても大変ですが、研究然りらぼめんとの繋がり然り実りあるものだと思うので時間の許す方は頑張ってみてほしいなと思います。
次回は研究室OBにして私の研究の前任者、なのにそれを知る前にTwitterで相互になってしまった数奇なお付き合いのalstamberくんが担当です。